
atsuatsuさんのジャーニー
atsuatsuさんのプロフィール
患者との関係性 本人
病気発症時のご年齢 50代
性別 女性
居住地区 東京都
病名 乳がん
診療科 婦人科
治療箇所/部位 乳房
初期症状 特になし
- —
- 初期症状
- 診察のきっかけ
- 病気判明
- 2018年5月
- 選択肢
- 方針決定
- 2018年7月
- 治療前の準備
- 治療中の出来事
- 治療の感想
- 治療後の経過
- 2024年9月
- 感想
- 伝えたいこと
atsuatsuさんの体験談
病気の診断
初期症状が現れた時期:- 病気判明の時期:2015年6月
初期症状
特になし
診察のきっかけ
経過観察の中で再発の可能性を示唆された。
病気判明
ほぼ3年経過し、体調も良好だったのでかなりショックではあった。2016年に大阪から東京に転勤していたため、3か月に1回大阪に通っていた。再発のきっかけで東京の病院を紹介してもらうことになり通院も含めA病院を選択。
治療方針の検討
検討時期:2018年5月
選択肢
前回部分切除と抗がん剤2種、放射線治療をしていたので、選択肢はかなり少なかった。最もリスクが少ないのは全摘出と言われた。再建手術は同時にするか、後日改めて行うかの選択肢があるとの説明があった。また、再建は人工物にするか自家組織でも可能だという説明があった。自身の脂肪の場合、入院がさらに長くなるのと、がんのリスクが多少あると言われた。
方針決定
友人に再び相談、病院について関東で2番目の病院ということだったので、安心して医師に任せることにした。前回部分切除と抗がん剤2種、放射線治療をしていたので、選択肢はかなり少なかった。最もリスクが少ない全摘出についてはかなり悩んだ。また、前回使わなかった抗がん剤1種の投与も提案される。医師と相談し、全摘出と乳房再建同時手術、抗がん剤は使わないことで合意。これまで飲んでいたホルモン剤も効果がなかったということで中止した。(このおかげで肝臓の数値は回復)
治療のプロセス・結果 手術(全摘出・乳房再建同時手術)
治療の時期:2018年7月
治療前の準備
前回と同様の準備(MRI1、骨シンチ2、超音波、心電図、麻酔科、センチネル3)に加え、形成外科の検査が多数。歯科検査、手術までに治療中の歯は一旦被せものをして中止、上顎マウスピースを再度作成した。聖路加A病院は個室しかなく、入院費などの準備、健康保険組合へ健康保険限度額適用認定証の発行を依頼。MRIのためしばらくジェルネイルをしないように言われたが、抗がん剤の影響で爪がペラペラだったため、困った。
治療中の出来事
形成外科の再建手術があったためかなり長時間になった。麻酔を追加した記憶がある。
治療等の感想
全身麻酔の時間が長く、麻酔が抜けるまでも辛かった。
治療等の経過
切除部分ではなく、再建手術の方の痛みが尋常ではなく、寝返りを打つのも激痛、起き上がるのにも時間を要する状況であった。しかし、8日間で退院。自宅で療養となった。
再建手術はティッシュエキスパンダーという液体の袋で徐々に皮膚を伸ばしてからインプラントに入れ替えるため、1年余りかかった。放射線の影響で皮膚が破れることもあるなどかなり脅され4、頻繁に通院。
約1年後にエキスパンダーをシリコンに入れ替える手術をした。乳腺科の医師や形成の担当医はかなり親切だったが、形成の出頭医の対応が雑で、痛みにも応えてくれなかったことが残念だった。担当医が痛み止めや傷の治りを改善する剤などを処方してくれ、何とか乗り切った感じ。
2023年まで定期的に経過観察を行った。乳腺については5年の経過観察終了。形成については現在も引き続き経過観察中。
感想と伝えたいこと
感想
最初の発覚時にセカンドオピニオンという選択肢も持つべきだと感じた。HER2陽性乳がんだったので、ハーセプチンという強力な抗がん剤を投与した。結果、がんが小さくなりすぎて取り残しができたしまったのではないかとのことだった。また、ハーセプチンはかなり高額で、保険に入っていなかったら、びっくりするくらいの負担になっていたと思う。今は乳がん経験を公表をしているので、周囲の若い人にもがん保険を薦めている。
伝えたいこと
親にはまだ話せていないが、友人とはざっくばらんに話せる。経験があることで周囲にも弱い自分があることを公言できるようになった。ぶっちゃけキャリアにも大きく影響したが、今となっては仕方ないことだと受け止められるようになった。
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- 【注釈】MRIはCTよりも進んだ画像診断法です。放射線を使いませんので、とても安全ですが、閉所恐怖症の人にはやや不向きと言われています。 ↩︎
- 【注釈】骨にがんが転移していないかを調べる画像診断検査です。 ↩︎
- 【注釈】センチネルとは見張りという意味です。センチネルリンパ節生検と言い、乳房内から乳癌細胞が最初にたどり着く、腋窩(脇の下)リンパ節を摘出して顕微鏡で調べる検査法の事です。転移していれば、腋窩リンパ節郭清と呼ばれる手術が必要になります。 ↩︎
- 【注釈】インフォームド・コンセント
インフォームドコンセントは難しいものです。できる限り患者に不安を与えないようにと努力します。ですが、一般論ですが、人は自分のことはややもすれば楽観的にとらえたいものなのです。その時には、臨機応変に、ご本人の為にも、少しきつめに表現します。 微に入り際にわたって説明すると、患者は不安になる場合が少なくありません。ですが、ファジーに話しては、後から、聞いていませんでした、インフォームド・コンセントが十分でなかったといわれる可能性が残る説明でもあります。訴えられかねないのです。とても難しいところなのです。 ↩︎
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