精巣腫瘍の体験談【Ayrtonさん】

【BC009】
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Ayrtonさんのジャーニー

Ayrtonさんのプロフィール
患者との関係性   本人
病気発症時のご年齢 30代
性別        男性

病名        精巣腫瘍
診療科       泌尿器科
治療箇所/部位   精巣、リンパ節
初期症状      腰の痛みがあり、仕事柄腰痛は経験していたため大きな問題と
          捉えていなかった。整形外科を受診したものの特に問題はなく、
          コルセットを着用する 

Ayrtonさんのジャーニー

Ayrtonさんの体験談

病気の診断

初期症状が現れた時期:2011年4月 病気判明の時期:2011年8月

初期症状

腰の痛みがあり、仕事柄腰痛は経験していたため大きな問題と捉えていなかった。整形外科を受診したものの特に問題はなく、コルセットを着用する 

診察のきっかけ

夜寝ていても腰の痛み1を感じるようになり、深夜に痛みで目が覚めるようになった。そのため、もう一度内科で診療してもらったが、その際も異常は認められなかった。状況を説明し(夜痛みで目が覚める)精密検査を受けるため、紹介状を書いてもらい県立病院で検査を受けた。 

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  1. 【注釈】一般的な話ですが、精巣のがんの初期段階では、自覚症状は睾丸が大きくなること以外に痛みはなく自覚症状はほとんどないようです。しかし、転移した段階では、腰痛や背中の痛み、呼吸困難、咳、頭痛があり、骨に転移すると骨折などが見られます。 ↩︎
  2. 【注釈】CTを見ながらの説明ですから、担当医はすでに肺に転移していることを把握できています。心配することはありません、というのは、患者を不安に陥れないための配慮です。ですが、後に、インフォームド・コンセントが十分でなかったといわれる可能性が残る説明でもあります。とても難しいところなのです。 ↩︎
  3. 【注釈】空いてなくても、急がない手術を先伸ばしにしても、手術室を確保したのだと思います。 ↩︎
  4. 【注釈】術式が開腹手術か腹腔鏡手術かが記載されていませんが、精巣癌の場合は基本的に開腹手術が主流です。リンパ節への転移は手術中に摘出したリンパ節を顕微鏡で見て判断したものです。肺への転移は開腹手術ではわかりません。これは既に初診時にCTで判断できています。 ↩︎
  5. 【注釈】放射線治療の効果が期待できないと説明されています。これはステージがすでに進んでいることを意味します。腹腔のリンパ節と肺の両方を同時治療を放射線で行うと仮定すると、照射する範囲が二か所になり放射線の量が多くなります。また、他にすでに転移しているのに見つかっていない可能性もあります。となると、全身に行き渡る抗ガン薬の方が効果的でしょう。 ↩︎
  6. 【注釈】精巣がんは抗がん剤の効果が高い病気です。転移のある場合でも治療効果が期待できます。通常、複数の作用の異なる抗がん剤を組み合わせた治療を行います。BEP療法とは抗ガン薬の薬品名ブレオマイシン、エトポシド、シスプラチンの頭文字をとった治療です。この療法は、最も標準的な抗がん剤治療で、導入化学療法とも呼ばれます。 ↩︎
  7. 【注釈】嘔気や嘔吐、食欲不振などの消化器症状、脱毛、味覚障害などが高い頻度で認められます。骨髄抑制で貧血も生じます。 ↩︎
  8. 【注釈】射精時に精液が膀胱に流れてしまう状態。 ↩︎

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