大腸がんの体験談【neechanさん】

  • 当サイトは、個人の貴重な経験を発信・共有することを目的としています。最新の医学情報・治療方法などの情報を提供するものではありません。病状や経過、治療への向き合い方などはそれぞれ異なりますので、必ずご自身の主治医と相談してください。

neechanさんのプロフィール
性別        女性
年齢        60代
居住地区      福岡県
体験談の対象人物  弟
病名        大腸がん
感謝を伝えたい相手 医療従事者(医師や看護師など)

neechanさんの体験談

一番辛かった時の状況

がんは晴天の霹靂とよく言いますが、まさにその通りで、弟のがん罹患は突然でした。
独身で一人暮らし。腸閉塞で緊急手術になるとの連絡を受けてすぐに病院にかけつけ、その時に主治医から、かなり厳しそうとの話がありました。10日ぐらい前に会って食事をしたばかりだったのに・・・。
なぜあのとき、いつもはよく食べる彼の食欲があまりなかったこと、貧血だったのかふらつくような様子があったことを、もう少し心配して病院に無理やりでも連れていかなかったのかと、後悔ばかりでした。

救いの手を差し伸べてくれた人について

ちょうどコロナ禍の頃で、告知をするのに家族であっても診察室に同伴できないと最初言われました。
そんなショックな告知を一人で聞かせたくないと、必死に、主治医や看護師さんに相談しました。
かなり困らせたのかもしれないのですが、個室の算段をしてくださって、一緒に告知を聞き、一緒に大声で泣くことができました。

心境の変化(“独りじゃない”と気がついた瞬間)

とりあえず、弟を自宅でケアしようと決めて、彼が入院している間にベッドやセルフケアに必要なものを揃えたり、病院のほかの在宅医療や介護(ステージ4だったので)の手続きをしたりすることで気がまぎれたところもありました。
夫の支えはとても大きかったです。ただただ、話を聴いてもくれましたし、具体的な手続きや準備を率先してやってくれました。
在宅医療の医師や訪問看護師さんたちの落ち着いた対応にもとても助けられ、辛いけれど、なんだか日常を送っていけそうな、そんな気がしていたように思います。

伝えたい感謝のメッセージ

夫に対してはいつもありがとうと言っていたので、「当時は言えなかった」はないと思います。
在宅医療をしてくれた医療者の皆さんには、本当に感謝しています。もちろん病院に主治医はいますが、自宅に来てくれる何ともいえない安心感がありました。たくさんの患者さんをご担当されていると思いますが、「忙しい」といった素振りはみせず、落ち着いた声のトーンでいつも話してくださり、弟にも同じ目線で丁寧に接してくださいました。
でも、一番ありがとうを言いたいのは、治療していた弟に対してかもしれません。本当に「普通に」暮らして、仕事もして、体調がいい時は料理も担当し、例えば口内炎などで食べられない時などは無理に食べようせず正直に言ってくれました。そんな日常に感謝しています。

これからの自分や様々な不安を抱えている方へのメッセージ

日常生活は宝物だなと思います。
“日常”なので、あまり気負わず、自分のペースを大切にしていただけたらと思います。長丁場のことも多いので、ケアする家族も自分や自分の時間を犠牲にしないように、と願います。
私は正直に言って「面倒くさい」と感じる時もありました。食事づくりもたくさん手を抜きました。そのことをとても残念に後悔の念を持ちながら思い出すことも多々あります(今も涙がぼろぼろ出ます)が、その時はいっぱいいっぱいだから、そんなネガティブな気持ちを感じる自分を許したいと思います。
もちろん精一杯ケアしたいときは精一杯。でも、どんなに頑張っても、後悔は必ずするものだと開き直る。それでも良いのではないでしょうか。


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